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プロフィール
Taka Uematsu
Taka Uematsu
ブリスベン在住のフリーライター。主に豪州最大の日本語情報紙「日豪プレス」紙上でスポーツ(サッカー中心)や災害ルポなどの特集記事を執筆してきた。在豪7年、確実に書くこと全般とスポーツ翻訳などの仕事の実績を積み上げてきた。ブリスベンを中心とした邦人コミュニティのためになる情報を届けていきたいと願う37歳、二児の父。お仕事のご依頼やご相談などは遠慮なくお問い合わせください。
オーナーへメッセージ

2012年10月13日

ホーム開幕戦 対メルボルン・ビクトリー

アップのし忘れで、試合開始してのアップになってしまったことをまずはお詫びしたい。
以下本文
*******************************

 先週のパースでのグランド・ファイナルのリマッチで、敵地での勝利というスタートを飾れなかった我らがロア。
 ここで、ざっと先週の試合のレビューをしてから、今夜の試合について書くことにしたい。
 今や、パースの地での”パブリック・エネミーNo.1”とも言うべきベサート・バリシャ。予想通りの激しいブーイングに晒された彼がどれだけ平静を保てるかが勝負のカギになると試合前からにらんでいたが、その予想通りにバリシャ絡みでカードが両軍合わせて7枚のカードが出る激しい展開になった。

 ロアの攻撃は、予想通りにトマス・ブロイシュがかなり深い位置まで下がって、攻撃を組み立てようとするシーンが多く見られた。さらには繋ぐだけでは無く、必要な時には長く蹴るという変化が見られたのは個人的には良かったと思う。しかし、攻撃を「シュートで終わらせよう」という意識がどうも希薄に感じられたのは気になる。ポゼッションは相変わらず60%近く取れているのだが、それほど攻めた印象が無い。やはり、シュートで終わらないシーンばかりが見られたことがその一番の原因であることは間違いない。
 試合は、後半の遅い時間のメフメトのヘッド一閃で一敗地にまみれることになったわけだが、試合後にラドも語ったよう、あのヘッドはきちんとマークができていなかったことで点を失った。シュートに持ち込まれる前でのディフェンスの対応がしっかりしていれば間違いなく防げた失点であることは明白だ。

 決して、選手層の厚いチームではないだけに、今後の累積などを考えた際にあまりにも無駄なカードが多かった。バリシャは唯一のセンターFWのプロパーだけに、不用意なカードがチームの用兵にどれだけ重大な影響を及ぼしかねないかを彼はもう少し理解しなければならない。過去のいわくつきのある相手だからこそ、なおさらである。それができないのなら、冗談抜きで“アンガ―・マネジメント”のカウンセリングを受診することを勧めしたい。あまりにも、こういう乱行が多すぎると、見ている子供にも悪影響(実際、うちの息子は「何でベッサはいつも怒ってるの」と聞いてきた)を与えるということも考えに入れてもらわねばならない。
 パースは、エースFWスメルツが精彩を欠いていると躊躇なく交代のカードを切り、代わりに入ったFWの得点で勝利を手にした。ロアは、これと同じ交代策を取ることができない。というのも、先にも述べたようにロアのベンチに純粋なFWは控えていないので、良くも悪くもバリシャと一蓮托生ということになる。それで、バリシャ自身が「多少悪さをしても、このチームには俺の居場所があるんだ」と増長してしまっているのであれば、大いに考え物だ。実力を認めればこそ、ここはあえて苦言を呈しておきたい。

話が少々横道に逸れてしまった。

 大事な初戦を落としてしまったが、ここはもう「たかが1試合。次があるさ」と気分を切り替えて、今夜のメルボルン・ビクトリー戦に臨まねばならないところ。金曜日の練習後の選手の様子を見れば、前節に続く曰くつきの試合直前にも非常にリラックスモードで、気負わずに臨めそうだ。アンジとロアの選手(特にバリシャ)の舌戦を仕立て上げようというマスコミは適当にやり過ごして、ピッチ上の結果でもってブリスベンを去った前指揮官にきっちりと恩返しをしてもらいたい。

 ほとんど、今夜の試合の展望が書けずじまいだが、もう試合も始まっているし、今日はこれくらいにしておこう。

**注目のブリスベン・ロア今季ホーム初戦は、本日10月13日 QLD時間午後6時45分キックオフ**
⇒既にキックオフしてます。
  


Posted by Taka Uematsu at 18:00Comments(0)試合展望

2012年10月06日

ブログ復活、明日開幕!!

 いよいよ、本日、我らがブリスベン・ロアは、敵地パースに乗り込んでのグランド・ファイナルのリマッチ パース・グローリー戦で新しいシーズンをスタートする。
開幕直前のこのタイミングで、当ブログも冬眠から覚め活動を再開することにしよう。長らくの開店休業状態の体たらくをお詫びして、今季の当ブログの活性化に努力していくという意思をここに表明しておきたい。
さて、本題である。
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Posted by Taka Uematsu at 23:18Comments(0)試合展望

2012年05月02日

【東京発】 ACL・東京戦を占う

グランド・ファイナルの夜にバリシャのPKの件で色々と考えているうちに、試合評をアップするタイミングを逸していました。
まぁ今更になってしまいましたので・・・・不定期更新ですから、すいません。

気を取り直して、以下は、ACL東京戦を今夜に控える最新のロアのレポートです。
*ACL2012 FC東京対ブリスベン・ロアの試合の模様は、豪州国内、FOXスポーツにて中継予定です。  続きを読む


Posted by Taka Uematsu at 12:25Comments(0)試合展望

2012年05月02日

緊急企画・負けられないFC東京戦 直前情報!!

今、ACL東京戦取材のため、帰国中です。
いつもながら、日本帰国スケジュールかなり詰め込み過ぎて、このブログのアップまで手が回らずにいました。
お待たせしてしまった分、今回はとっておきの企画をお届けできればと思います。

FC東京サポーターの絶大な信頼を集めるライターの後藤勝さんとのコラボレーション緊急特別企画です。
後藤さんが、ブリスベン戦を前にしてのFC東京のレポートを当ブログ読者のために、書き下ろしてくださいました。

植松の直前レポートも試合前までには上げますので、しばしお待ちください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


後藤さんコラムは、以下にて
  続きを読む


Posted by Taka Uematsu at 11:46Comments(0)試合展望

2012年04月08日

速報 セミファイナル第二戦 ブリスベン対セントラルコースト

ロア、堂々のグランド・ファイナル進出

ブリスベン・ロアがセントラルコースト・マリナーズとのセミ・ファイナル第二戦に3-2で勝利、二戦合計スコア5-2でセントラルコーストを下し、二年連続となるグランド・ファイナル進出を決めた。

試合開始直後1分、トマス・ブロイシュのゴールからかなり離れた位置からのFKが、ゴール前の混戦をすり抜け直接ゴールに吸い込まれロアが幸運な先制。さらには、前半25分、右SBイヴァン・フラニッチの持ち込んだボールを受けたエンリケが走りこんできたミッチ・ニコルズに絶妙なパス、そのボールをニコルズが落ち着いてゴールに流し込み、セントラルコーストを突き放す。

2点を失い後のないマリナーズも、ここから猛反撃。
まずは29分にパトリック・ズワンズワイクが地を這うようなシュートをゴールにねじ込み、その3分後にはアダム・クワァズニクがこれも狙い済ましたシュートをゴール右に蹴り込んで同点に追いつく。二戦合計スコアをタイを戻すにはあと2ゴールが必要なセントラルコーストは、さらに諦めずにロア・ゴールに迫り続けるが、前半終了間際のエンリケのハンドの微妙な判定などもあり、追加点を奪えないままに前半は終了。

後半に入ってからも、何とか追加点の欲しいセントラルコーストの猛攻は続くが、ロアもしっかりとそれを耐えしのぐ。

そして、68分。セントラルコーストがそろそろ追加点を入れなければ苦しくなってくる時間帯に入った頃合を計ったかのように、中央でボールを受けたべサート・バリシャが冷静にエンリケにスルーパスを通す。抜け出したエンリケがDFとGKを振り払い、決定的な3点目をゴールに流し込む。

結局、エンリケのこのゴールが、セントラルコーストの逆転の望みを砕き、試合はそのまま3-2でロアが勝利。二戦合計スコア(5-2)でセントラルコーストを上回り、22日のグランド・ファイナル出場権を掴み取った。

試合後、ロアのアンジ・ポスタコグルー監督は「今まで今日ほど選手達を誇りに思ったことは無い。日程的にタフなこの一週間を乗り越え、試合に勝利してグランド・ファイナルを決めた選手達は、素晴らしいという一言に尽きる」と選手の健闘を最大限に褒め讃えた。

この試合に敗れたセントラルコーストは、14日、ホームにパース・グローリーを迎え行われるグランド・ファイナル進出決定戦に回る。ロアは、17日のホームでACL蔚山現代戦を戦い、22日ホームのサンコープ・スタジアムに上記のグランドファイナル進出決定戦勝者を迎え撃つ。  


Posted by Taka Uematsu at 21:25Comments(0)試合短評

2012年04月07日

セミ・ファイナル ブリスベン対セントラルコースト 第二戦展望

明日8日、QLD時間午後4時、NSW州ゴスフォードでAリーグ セミ・ファイナル 対セントラルコースト・マリナーズ(CCM)の第二戦が行われる。

ロアとCCM、紛れも無きAリーグの二強対決となったAリーグのセミ・ファイナル。先週の第1戦、ホームで2-0と先勝したロアが俄然有利な状況ではあるが楽観は出来ない。

ポスタコグルー監督は7日の取材に「(前節の結果で)二点をリードしているという事実は、まったく意味を持たない。我々にしてみれば、引き続き攻撃を仕掛け、相手を上回るプレーをして試合に勝つためにより多く得点を挙げるということだけが要求される」と前節の勝利におごらず、明日の試合を「一戦必勝」のスタンスで臨むことを明言している。

両チームは、先週のブリスベンでの対戦の後、それぞれ今週の前半にACLの試合を消化している。
ロアは、4日水曜日に韓国に遠征してのアウェーでの蔚山戦。一方のCCMは、火曜日にホームで城南一和を迎え撃った。
ここでは試合の内容は云々せずに、日程だけに注目して見てみる。CCMはロアより一日多くリカバリー期間が取れ、しかも移動が無い。さらに、まだ肌寒さの残る北半球の韓国での試合からの多少の気候順化も必要となるロアは、韓国遠征からブリスベンには戻らず、帰国した足でそのままゴスフォード近郊のタリガルのリゾートに入った。ロアは、この異例の“前乗り”でリカバリーに努めており、さほど大きな影響はでない程度に回復できているのであろうか。
いずれにしても、この日程的な条件が試合を迎える両チームのコンディションにどう影響してくるか、非常に興味深いところだ。

ブリスベンの予想スタメンだが、先の蔚山戦を欠場したモハメド・アドナン、エンリケの両名はこの試合には問題なく出場してくるであろう。ACLでも得点を挙げた好調のフィッツジェラルドを頭から使ってほしいという願望も込めて、以下のように予想しておこう。まぁ、おそらくはエンリケ先発であろうが・・・・。
予想スタメン (セミ・ファイナル対CCM 第二戦) のフォーメーション
created by TextFormations :M :R


この両チームの対戦に凡戦はあり得ないだけに、見ごたえのある試合になることは間違いない。
勝敗に関しては、今回は一戦目の結果がロアに大きなアドバンテージとなり、試合前からかなり有利な状況にあることは疑いようが無い。よほどのアクシデントが起こらない限り、ロアがファイナル進出を果たす可能性は動かないであろう。  


Posted by Taka Uematsu at 23:05Comments(1)試合展望

2012年04月07日

ACL ロア対蔚山 試合短評

10人のロア、勝ち点1を死守
ACL予選グループF組  ブリスベン・ロア対蔚山現代 4月4日 @蔚山文殊スタジアム

ロアにとって、ACLグループリーグ通過の望みを残る後半戦に繋ぐためにも負けられない試合となった蔚山現代とのアウェーでの顔合わせ。

スタメンは出場停止のモハメド・アドナンと怪我のエンリケが欠場、代わりにそれぞれマット・ジャーマン、ニック・フィッツジェラルドが入った以外、先週末のセミファイナルから大きな変更は無い。アンジ・ポスタコグルー監督は、過密日程を考慮してステファヌート、マードゥッカあたりを休ませることをせずに、同時進行のAリーグのファイナルとの継続性を重視しての起用に徹した。

試合は予想に反して、前半の早い段階からロアが優位に試合を進める。過密日程で疲れが蓄積しているとは思えないくらいに選手個々の動きが良く、同じアウェーの前節・北京国安戦のときとは大違い。このように選手のコンディション管理がうまくいっていることも、調子重視のターンオーバー的な起用をせずに前述のような選手起用ができる裏付けになっているのであろう。

前半36分、中央でボールを受けたFWベサート・バリシャが、ボールを真後ろから駆け込んでくるフィッツジェラルドに戻す。そのボールをフィッツジェラルドが蹴りこんで、ロア先制。

前半は、1-0のまま終了。後半の開始を待つ間、アウェーでの国際舞台の経験が乏しいロアが貴重な勝ち点3を得るためには、残り45分をどう戦うべきかと考えていたのだが、そんな淡い希望は後半開始早々に崩れ去る。

後半の開始早々、ペナルティ・エリアで抜け出したキム・シンヨンに追いすがるジャーマンが芝に足を取られ躓き、バランスを崩してキムと接触して倒してしまう。故意でないのは明らかだったが、審判は迷わずジャーマンに退場を宣告、蔚山にPKを与える。蔚山のリ・クンホが蹴ったPKをGKマイケル・テオクリトスが見事にセーブ、絶体絶命のピンチは何とかしのいだ。

10人になったロアは、すぐに前線のフィジェラルドに代えてジャック・ヒンゲルトを投入、右サイドのイヴァン・フラニッチをCBに回す。好調のフィツジェラルドを交代させねばならなかったのは痛かったが、後半の残りほとんどを10人で戦うことを余儀なくされ、ベンチにプロパーなCBが残っていない以上はそうするしかなかったであろう。

後半54分、コーナーキックからの展開でフリーになっていた蔚山のリ・ジェスンがゴールを決め、蔚山が試合を振り出しに戻す。後半66分にはマードゥッカに代えてルーク・ブラッタンを中盤での運動量を落とさないようにとの意図で投入。実際、この後のロアは前線を一枚欠くとは思わせないくらいの運動量から、有効なカウンターアタックで蔚山守備陣を何度と無く慌てさせた。

それでも後一押しが出せずに、ロアはこのまま1-1のドローで試合終了を迎えた。
結論から言えば、勝たねばならない試合で勝てなかったことは確かに痛い。それでも、後半45分のほとんどを10人で戦うことを強いられた中で、アウェーで粘り強くドローに持ち込んだことは素直に評価したい。

全体的に動きの良かった攻撃陣の中でも、アクシデントで途中で退かざるを得なかったが、右ウィングの若いフィッツジェラルドが積極的に仕掛ける姿が特に印象的だった。後半もフルにプレイできていれば、ロアにとってもう少し楽な展開もあったろうと思わせるくらいの出来だった。トマス・ブロイシュも、好調時のバロメーターである切り返しを多用しマークに付いたDFを翻弄するボールキープが再三見られた。好不調の波がパスの正確性にはっきり表れるエリック・パァトゥルーも、有効なパスを正確に散らしてロアの攻撃のビルドアップを存分に司っていた。この攻撃陣の復調は、今週末(7日)に迫るセントラルコーストとのセミファイナル第二戦に向けての大きなプラス材料になる。

試合を通じて、蔚山に事前に伝わってきていたほどの「怖さ」を感じなかった。注目の家長昭博も特に見せ場の無いままに途中交代。どうしてもロアをメインに試合を追っているとはいえ、相手に「おっ」と思わせる選手がいれば、普通は自然に目が留まるものだ。もちろん、平均的に良い選手が揃っているのは間違いないのだが、今回の蔚山には自然に目に留まる“アイ・キャッチー”な選手がいなかった。蔚山とは次にはホーム(4月17日)での対戦が控えるが、今日の対戦でロアの選手たちも自らにアドバンテージの多いホームでの再戦に、大きな手ごたえをつかんだであろうことは想像に難くない。

同組の別の試合でFC東京と北京国安が引き分けたことで、グループ全体でも勝ち点差がさほど開かず、残り3試合の結果によっては本選進出の可能性も残った。その点、3試合中2試合をホームで戦えるのは大きなメリット。このメリットを最大に生かして、ホームでの勝利など確実に勝ち点を積み上げていけば、本選進出の可能性はまだまだ手に届くところにある。

諦めるには早すぎるということは、他でもない選手が一番良く分かっているだろう。
  


Posted by Taka Uematsu at 21:48Comments(0)試合短評

2012年04月04日

今夜、ACL 蔚山戦 

ACL 予選グループF組 
ブリスベン・ロア対蔚山現代 試合展望

今夜、ブリスベン・ロアが蔚山現代とアウェーで対戦する。

ロアは、ACL予選リーグF組で2試合を消化して勝ち点わずかに1、得失点差で北京国安の後塵を拝し、全4チーム中最下位に沈んでいる。ノックアウト・ステージに進む上位2チームに入るには、このアウェーで何とか勝利をもぎ取り、他のチームに喰らいついていく必要がある。

前節(3月20日)、アウェーでの北京国安戦は、決定的な勝ち越しのチャンスを逃しての痛恨のドローでアウェーでの勝ちを惜しいところで逃した。今晩の試合、北京よりも一つレベルの上がる蔚山が相手だけに簡単な試合にはならない。それでも、決して多くは無くても必ず訪れる得点機を逃さず、貴重なアウェーでの勝ち点3を挙げられれば、今後のACLでの戦いがぐっと楽になる。その意味でも、この試合、ロアの今年のACLの帰趨を決する大事な試合であることは間違いない。

佳境を迎えつつあるAリーグ・ファイナルとの両睨みは、確かに戦力的に層の厚くないロアには楽ではない。その過密日程を言い訳にすることは容易いが、国内のリーグ戦を消化しながら戦うのはグループの他のチームも同じ。ここは、後先を考えず、目先の試合に集中して望むような好結果(すなわち勝利)を挙げ、今週末のセミファイナル第二戦へと良い流れを持続させて欲しいものだ。

予想スタメンは以下の通りブリスベン・ロア  (ACL2012 蔚山戦 予想スタメン) のフォーメーション
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先週末のセミファイナル第1戦から、ACL2試合で累積警告のCBモハメド・アドナンに代わってマシュー・ジャーマンが先発。さらには、ハムストリングに違和感の出ているエンリケに代わってニック・フィツジェラルドが右ウィングでの先発が濃厚。さらには、マッシモ・マードゥッカ、シェーン・ステファヌートというベテラン両名が過密日程を嫌って、今回は一回休み。それぞれ代わりにルーク・ブラッタン、ジャック・ヒンゲルトが先発する。

なお、蔚山にはスペインのマジョルカからレンタル移籍中の家長昭博が所属している。中盤の左サイドでの先発の可能性も高く、そちらも併せて注目したい。

放送予定 FOX1 20時30分~(生中継/QLD時間)  


Posted by Taka Uematsu at 18:20Comments(0)試合展望

2012年03月16日

【復活】 Aリーグ第24節 対ニューカッスル戦 プレビュー

更新が、かなり滞ってしまった。
読者からも「更新して」とのメールを幾つかいただいてしまう始末・・・・面目ない。諸々重なって、このブログを更新する余力が無かったもので、何卒ご理解ください。
その諸々も、ようやく一段落付きつつあるので今週から再開ということで、復活の呪文を唱えることにしよう。

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Aリーグ第24週 対ニューカッスル戦 プレビュー

Aリーグも、残すところ後2週を残すだけとなり、ファイナルを賭けての争いも佳境に入った。
ロアは、勝ち点2差でしぶとく2位には張り付いているものの、ACLとの過密日程でどう転ぶか目が離せない状況。同じことは首位のセントラルコーストにも言えるわけで、残り2試合は追う身のロアのほうが若干戦いやすいか。

その過密日程だが、3月に入ってからのスケジュールを見ると、週2試合開催時代のJリーグ並み(いや海外遠征がある分、それ以上?)に日程が詰まっている。2月25日から3月25日の1ヶ月間で7試合(そのうちの4試合はアウェー、北京を含む)を戦うわけで、4.5日間に1試合を戦う計算になる。
ロアの選手のほとんどにとって、このような過酷スケジュールは未体験で、選手層の厚さ、選手のコンディショニング管理など、総合的なチーム力が試されている。

そんなロアに、前節(3月11日)、大きな試練が待ち構えていた。
アデレード戦で貴重な控えの若手MF二人(ブラッタン、ヴィスコンテ)がそろって怪我で途中交代。二人とも、発生時に予測されたよりは深刻な怪我ではないようだが、残りの3月シリーズで戦力として期待するのは現実的に厳しい。それにも加えて、ACLには中盤もこなせる中島ファランは登録の都合で出場できないのだから、特に20日のアウェーでの北京国安戦のベンチ入りを含めたメンバーがどうなるかはまったく予想が付かない。
故障明けのマ-ドゥッカ、ニコルズが戻ってくる今週末のアウェーでのニューカッスル戦の予想スタメンは以下の通りだが、ACLとの両睨みの選手起用で更なる変更があるかもしれない。
ブリスベン・ロア (17.3 対Jets 予想スタメン) のフォーメーション
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今週は練習に行ってないので何とも言えないが、いつも確度の高い情報を発信する現地紙の記者がジャーマン、ヒンゲルトが先発に入ると報じているので、彼の情報を尊重した。アドナンとステファヌートは連戦に備えての温存であれば、ベンチ入りもしない可能性大。
控えは、マンディー、フィッツジェラルド、中島ファラン(ダニング)、レドマイン(GK)と予想しておこう。

ニューカッスルもファイナル圏内ぎりぎりのところにいるだけに、ホームでの試合に死に物狂いでぶつかってくるだろう。それもあって、楽な試合になるまい。しかし、ロアも絶対に負けるわけにはいかない。復帰のニコルズが本調子であれば負ける理由は見つからない。
ということで、ロアの2-1での勝利を予想しておこう。

*ACL東京戦にまつわるトピックは、近日中に公開予定。  


Posted by Taka Uematsu at 23:24Comments(1)試合展望

2012年01月15日

速報 ブリスベン劇場!!

ブリスベン・ロアー今季17戦目、昨日のシドニーFC戦。

試合前の段階でセントラル・コーストが引き分けていたので、勝ち点差を少しでも縮めるためにも負けられない試合。ロアは、昨季のグランド・ファイナルの“ブリスベン劇場”を髣髴させるような終了間際の大逆転でシドニーFCに2-1で勝ちました。

試合の詳細は、近日中にアップする試合短評にてどうぞ。

  


Posted by Taka Uematsu at 08:38Comments(0)

2012年01月08日

第13節 対メルボルン・ビクトリー

第13節 対メルボルン・ビクトリー@サンコープ・スタジアム 31/12/2011

26日ボクシング・デーに、敵地ゴールド・コーストでまさかの5連敗を喫した後の2011年の悼尾を飾る大晦日のホームでのメルボルン・ビクトリー戦。連敗の嫌なムードを来年に持ち越さない意味でも何としても勝ちが欲しかったこの試合、思い切ったフォーメーション変更も功を奏し、ハリー・キューエル擁するビクトリーに3-1と快勝した。

前日練習で新たな布陣が試されていたので、フォーメーション変更は予想していたが、試合前に配られたメンバー表を見て驚いた。というのも、前日練習でいわゆる“スタメン組”に入っていた中島ファラン一生が外れ、ここ2戦は先発起用だったコフィ・ダニングはベンチ入りメンバーをも外れた。3-5-2になると予想していたフォーメーション自体、3-4-3に変わっていた。
試合開始直前のピッチに展開された布陣は、3バックは、左からマシュー・ジャーマン、マット・スミス、モハメド・アドナン。中盤には下がり目にエリック・パァトルゥ、その前に若いルーク・ブラッテンが入り、両サイドにシェーン・ステファヌート、イヴァン・フランジッチが張って、前線は左からロッキー・ヴィスコンテ、ベサート・バリシャ、ミッチ・ニコルズ。バリシャが1トップで、残る二人が4-4-3の時のウィング・ポジションよりは絞ったところで控える形。

この試合のスタメン。若いブラッテンが初先発を果たした。(Courtesy of Brisbane Roar FC)

試合は、開始早々いきなり動く。
3分、ビクトリーの千両役者ハリー・キューエルの左足を振りぬいての先制ゴール。直後には、ロアもニコルズのミドルがバーに阻まれ、こぼれたボールに詰めたステファヌートがボールを浮かしてしまい、同点の絶好機を逃した。
ボゼッションでは大きく上回りながら、なかなかゴールを割れないものの断続的にゴールに迫り続けたロアが、ビクトリーのゴールを割ったのは前半終了直前44分。左サイドのステファヌートのクロスをニコルズが珍しく頭で決めて、試合を振り出しに戻した。

後半に入っても前半の良い展開を途切れさせることなく攻撃を仕掛けるロアは、後半5分ビスコンテ、同8分にフランジッチと立て続けに得点、後半早々に試合を決めに掛かった。この2ゴールのいずれをもお膳立てしたのが、チーム得点王のバリシャ。ここまでは、センターFWながら5試合無得点が続き、何とか決めなければという思いが先走っている感が否めなかったが、この試合ではうまく周りを使っての2アシスト。あとは自身のゴールのみを望みたいところではあるが、今日のように献身的にプレーしていれば求む結果は必ず付いてくるはず。
試合翌日のリカバリー・セッションで話を聞くと「フォーメーションが変わってもやることは同じだけど、確かに心地よくプレーできた。2アシストでチームに貢献できたのが何より」と笑いながら答えてくれた。


試合を通して、相手チームの脅威であり続けたロッキー・ビスコンテ。(Courtesy of Brisbane Roar FC)

試合が3-1となった直後の後半10分、ロアは、いつもより上のポジジョンで疲れの見えるニコルズに変えマッシモ・マードゥッカを投入。さらに後半24分にブラッテンに代えて中島ファランを入れることでロアは引き続きゲームを支配することに成功する。

ビクトリーのドゥラコビッチ監督は、後半に3枚のカードを切って何とか流れを引き寄せようと試みるも大勢には影響を与えることなく、試合はそのまま3-1で終了、ロアが5連敗を止め、2012年を快勝で締めくくった。

この試合で目を引いたのは、初先発となるブラッテン。ここ数試合、試合の組み立てに腐心するあまりに持ち前の思い切りが鳴りを潜めていた感のあるニコルズをよりゴールに近いところで仕事をさせる意図でポジションを上げた結果、回ってきたチャンスに本人のモチベーションは高く、前線に有効なボールを配るプレーは堂々としたもの。ブロイシュの故障からの快復の見通しがまだ立たない中で、中盤の貴重な戦力として存在感が日に日に高まっている。

試合後のスタジアムは、花火も上がるなど新年の祝賀モード。その祝賀モードに水を挿す気はないが、正直14,852人の観衆は寂しく感じた。この試合のような節目になる大事な試合では、最低でも2万人を呼びこめるようになってもらいたい。そうなるために一番必要なのは、チームが良いサッカーで勝ち続けること、これに尽きる。確かにあの無敗記録更新中は少なからず世間の耳目を集めることができた。記録が途絶えて、その後連敗が続いたことでせっかく集めた注目を失うのは惜しい。一時的な注目を少しでも継続的な関心へと繋ぎ止めるためにも今回の連敗ストップの意味合いは大きい。


2万人の笑顔が弾けるスタジアムこそ、王者にはふさわしい。(Courtesy of Brisbane Roar FC)

試合後、ポスタコグルー監督は「確かに大きな勝利だ。私たちにとって最高の1年を良い形で締めくくれたのは大きい。良いサッカーで結果を出した選手を誇りに思うよ」とコメント。思わぬ連敗で連覇への道のりで少し足踏みをしたが、良い形でロアがAリーグ連覇とアジアに覇を唱える挑戦の年を迎えることができた。

しつこいようだが、テレビ観戦、ニュースのダイジェスト、試合を伝える拙稿でも少しは気分は伝わるかもしれない。でも、やはり生観戦に勝るものは無い。20ドル紙幣一枚、シティから徒歩10分の場所であなたを待つロアのホーム・ゲーム。ぜひぜひ、足を運んでみてもらいたい。皆さんがスタジアムへ足を運んでみようかと思う気持ちを引き起こす一助となるべく、2012年もロアをしっかり追って、その魅力を豪州の日本人コミュニティならびに日本のサッカーファンへと届けたいと思う。


試合ダイジェスト映像はこちらにて
http://www.footballaustralia.com.au/aleague/matchcentre/Brisbane-Roar-FC-v-Melbourne-Victory-FC-Hyundai-A-League/2153
選手短評は以下にて。  続きを読む


Posted by Taka Uematsu at 14:37Comments(0)試合短評

2011年12月31日

大晦日の夜はサンコープで

今夜7時半、我らがブリスベン・ロアは連敗の嫌な流れを断ち切って新年を迎えるべく本拠地サンコープ・スタジアムにあのハリー・キューエル擁するメルボルン・ビクトリーを迎え撃つ。

この試合も、攻撃の中心選手トマス・ブロイシュとエンリケを欠く苦しい布陣で臨むことになるロア。連敗を止めるには、とにかく必要なのがゴール。そのためにもここ5試合で2得点という攻撃陣はもうなりふり構っていられない。戦術的なものも含め、王者のプライドは一旦捨てて何か思い切ったことをやって、勝ちをもぎ取ってもらいたい。

前節で軽い怪我をしていたミッチ・ニコルズと中島ファラン一生も何とか本番には間に合う模様。
昨日の練習直後に直撃した際に一生選手は、「(ふくらはぎの怪我は)まだ少しタイトな感じだけど、調子自体はすごくいい。チームも、この試合にすべてを賭けるくらいのつもりでいるし、必ず勝ちたい」とコメント。ニコルズも「土曜日は大丈夫」と応じてくれた。

今年の年越しはサンコープ・スタジアムで、ロア復活の試合の目撃者の一人になるなんてのもいいかもしれない。
私も今からスタジアムに向かう。みなさん、スタジアムで会いましょう。

  


Posted by Taka Uematsu at 14:12Comments(0)試合展望

2011年12月27日

第12節 M1ダービー@GC

諸々立て込んで更新がここ一月ほど途絶えていましたが、ようやく復帰しました。
これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

以下、試合短評。


師走に入って多忙を極める中で当ブログの更新がままならなかったその間、我らがロアは、まさかまさかの4連敗。指定席だったはずの1位の座からも滑り落ちてしまった。

今の連敗の悪い流れを止めるには格好の相手はライバルのゴールドコースト・ユナイテッド(以下GC)に違いないということで、今季初のアウェー遠征でM1ダービーに敵地スキルド・スタジアムに乗り込んだのだが・・・・・。

内容に乏しい試合だったので、結果から書こう。
0-1、これで5連敗。首位セントラルコーストのみならずメルボルン・ハートの後塵をも拝する3位に転落。

それでも、今季初のアウェー戦生観戦だったので、試合評をお伝えしないわけにはいかない。

久々のGCロビーナにあるスキルド・スタジアム、こんなことを言われると怒られるかも知れないが、Aリーグでもダントツの最下位観客動員のゴールドコースト・ユナイテッドにはもったいないくらいの本当に良いスタジアムだ。しかし、今回は、閑古鳥が鳴くいつものスキルド・スタジアムとは少し様相が違った。


隣接のロビーナ駅から直結の歩道からスキルド・スタジアムを望む。(筆者撮影)

スタジアム前には長蛇の列。「さすがにダービー、集客力が違う」と思ったが、実際のところはホームのGCサポーターより圧倒的に多いのが70キロを遠征してくるロア・サポーターなのだから、GCの経営サイドにしてみれば複雑な心境だろう。試合が始まってもチケット売場の長蛇の列は解消されない。聞くところによれば、観客動員リーグ最低のGCでは、経費削減の意味合いでチケット販売ブースを二つしか開けないらしい。ダービー・マッチもその例外ではなく、いつもより多く押し寄せたファンを捌ききれず長蛇の列ができてしまったということらしい。ハーフタイムに入ってからようやく場内に入れたサポーターも多くいたようだが、こればかりは気の毒としか言いようがない。 
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Posted by Taka Uematsu at 19:40Comments(0)試合短評

2011年11月20日

第6節 ウェリントン・フェニックス戦

すいません、一週遅れになってしまいましたが、先週のウェリントン戦の試合評です。
ちょっと諸々立て込んでいて、アップが遅れたことをお詫びいたします。


19日土曜に行われたアウェーのニューカッスル戦は、選手短評のみ近々アップします。

第6節 ウェリントン・フェニックス戦 11月13日@サンコープ・スタジアム

日曜の午後の試合とはいえ、お目当てになる要素が無いウェリントン(失礼!)が相手なのに予想以上によく入ったスタジアム。かなり大々的にやった「I WANT YOU」キャンペーンが功を奏したか、前回を4千人上回ったのは上出来。ブリスベンの人々の関心もようやく高まってきたかと期待したいが、ぬか喜びは禁物。あと数試合は動向を見守る必要があるだろう。


この試合、ミッチ・ニコルズを代表招集で欠く攻撃陣がどのような布陣になるのかが、試合前の一番の注目だったがここ数試合先発を外れていた中島ファラン一生が順当に先発復帰、4-3-3のトップの右に入り、ニコルズの位置にはブロイッシュが収まる予想通りの布陣。


先発復帰の中島ファラン一生。積極的に仕掛けるもゴールを割れず。(Courtesy of Btrisbane Roar FC)

試合は立ち上がりから、予想通りというかいまや対ロア戦のセオリーになりつつあるプレッシング。彼我のバックライン間がコンパクトに取られる中での展開は、結局のところ、プレス自体が長く続かないことに加え、個々のスキルが上回るロアがほとんどの局面で優位にボールを回せるのであまり功を奏しない。そうする内に空いたスペースを有効に使ってロアが早い時間に先制というのがパターンになりつつあるが、この試合もその通りの展開になった。

11分、ペナルティエリアの外でトマス・ブロイシュがもらった微妙なファールからのFKをバサート・バリシャが頭で合わせて今季7点目。

その後も優位に試合を進めるロアは、31分にも抜け出したエンリケのシュートをウェリントンのGKワーナーが好セーブ。そのこぼれ球を中島ファランが狙ったが、惜しくもゴールバーに嫌われ得点ならず。

そして36分にブリスベンのディフェンスラインがルーズになったところを右サイドを大きく破られ、折り返したところをティム・ブラウンがゴールに流し込み、同点。得点に繋がる左サイドからのロング・フィードが上がったとき、4人のロアDFはボール・ウォッチャーになっていて、前線の相手選手のマークの受け渡しがきちんと出来ず、結果的に右サイドの大きなスペースを有効に使われて失点に繋がった。

試合はそのまま後半に入る。引き続き、ポゼッションで上回り、優位に試合を進めるロアだが、二点目のゴールが遠い。
アンジ・ポスタコグルー監督は60分にエンリケを下げコフィ・ダニングを投入。中島ファランが左サイド、ダニングが右に入る布陣に変更。さらに、66分にはマードゥッカに変えてルーク・ブラッテンを投入し局面の打開を図る。

66分には右サイドでダニング、イヴァン・フランジッチと繋いで中央に折り返したボールをブロイシュがシュート、これもワーナーのファインセーブの前にゴールを割れない。

さらには、74分、ブロイシュから出たボールをバリシャが走りこんだダニングに合わせてパス、しかし、ダニングのシュートは惜しくもゴール左に外れる。

さらにさらに81分には、右からのダニングの強烈なシュートをこれもGKワーナーが好セーブで弾き、そのこぼれ球を詰めていた中島ファランが押し込もうとするが無常にもボールは枠を捕らえられない。

再三再四の攻撃チャンスを生かせなかったロア、前後半で17本のシュートを放ち、60%のボール支配率を保ちながらあと一点を決められずに二戦連続のドロー。無敗記録は34に伸びたが、後味の悪い引き分けとなった。

選手短評は「続きを読む」をクリック。  続きを読む


Posted by Taka Uematsu at 23:35Comments(0)

2011年11月09日

I WANT YOU !


I WANT YOU FOR BRISBANE ROAR.


ブリスベンの日本人の皆様

ブリスベン・ロアは、現在、33戦連続無敗記録を誇る豪州最強のサッカーチーム。
というのに、ホームの平均観客数は1万数千人に留まっているというのは、本当に寂しい限り。

ブリスベン・ロアのサッカーは、スタジアムに足を運んで見る価値があります。
あなたもAリーグの歴史の目撃者になりませんか。
ブリスベン・ロアはあなたが必要なんです。
サンコープスタジアムで会いましょう。

試合の詳細はこちら  


Posted by Taka Uematsu at 19:23Comments(1)一般

2011年11月08日

第5節 対メルボルン・ビクトリー戦

先週土曜日に行われたアウェーでのメルボルン・ビクトリー戦。
アウェー戦なので短評と選手評価だけに留めたい。

ハリー・キューエルを擁するメルボルンVは、今まで続く無敗記録の直前にロアに土を付けた最後の対戦相手で、対戦成績も過去18戦してロアの5勝3分10敗とロアにとっては楽観できない相手。それでも今季メルボルンVがここまで1勝1敗2分とスタートダッシュに失敗したのを尻目にブリスベンは4連勝とまったく危なげなく、現時点でのチーム力の差は明白だ。それでも、Aリーグ最高の動員力を誇るメルボルンVは24,820人入った観衆のほとんどの応援をバックに、何とか王者に一泡吹かせようと挑んできた。

試合は予想外の展開だった。
開始早々に抜け出したバサート・バリシャをメルボルンvのGKアンテ・コビッチがファールで止めて、一発退場。そのPKをエンリケが決めて、ロアがあっさり先制。

メルボルンvは残り時間を10人で戦う不利を強いられながらも、キューエルとアーチ・トンプソンを中心に反撃に転ずる。そして、失点のわずか4分後にトンプソンが技ありのゴールですかさず同点に追いつくと、さらに21分には同じくトンプソンが安定しないロアCBのまずい守備に付け込み、最後はキーパーも交わして2点目を流し込み、一人少ないメルボルンVが逆転を果たした。

負けると無敗記録が止まるブリスベンも負けじと攻撃を仕掛け、26分相手ゴール前絶好の位置で得たFKをトーマス・ブロイッシュが、ジャンプした壁の足の隙間を抜けていく地を這うようなキックで流し込み、試合を振り出しに戻した。
さらに、前半36分にはゴール前でマシュー・フォスチーニがブロッシュをタックルで倒し、主審のベン・ウィリアムスはフォスチーニに迷わずレッドカードを掲示。フォスチーニは退場、メルボルンは残り55分近くを9人で戦う不利を背負い込むこととなった。

余談にはなるが、このファール、遅れて入った確かに危険なタックルではあったが、ロアをサポートする立場から見ても「一発退場」は少々厳しいかなと感じたことだけを付け加えておきたい。

ここから、9人になったメルボルンVは前線にトンプソンを残し、残り6人は自陣ゴール前を固めるいわゆる“ドン引き”状態。前半の残り時間も数的優位のあるロアが攻め続けるが、追加点を奪えず試合は2-2の引き分けのままハーフタイム。

後半に入っても、ロアが何とか勝ち越し点をと嵩にかかって攻め込むが、メルボルンVはコビッチの試合開始早々の退場で急遽Aデビュー戦のゴールに立ったローレンス.トーマスのファインセーブをはじめとした必死の守備でゴールを割らせない。ロアはエンリケに代え、64分に中島ファランを投入し、攻撃のさらなる糸口を求める。70分にはこの試合後に代表招集でチームを離れるミッチ・ニコルズの代役と想定される若いルーク・ブラッテンを投入するがこれでも状況を打開できない。

試合はそのままドローで終了。9人で引き分けに持ち込んだメルボルンVの選手とサポーターはまるで勝ったかのような喜びようで、かたやロアの選手は意気消沈でピッチに腰を落としていたのが印象的だった。

選手短評
GK テオクリトス 5.5  今季初の2失点。1点目はしょうがないにしても、2点目はトンプソンにかわされての失点でいただけない。
DF スミス 5.5  ジャーマンとの連携は相変わらず不安定。上背が無い分、読みで勝負しなければいけないはずなのだが、その辺のよさもあまり見えてこない。
DF ジャーマン 5  2失点いずれにも大きく関与している。マークが甘く、抜かれてかわされて失点では見るべきものが無い。
DF ステファヌート 6 攻撃参加で思い切ったシュートなど良さが見えた。調子は徐々に上がっている。
DF フランジッチ 6 可も無く不可も無く。目立たなかったということは、時折見せる目を覆うようなミスが無かったということ。
MF パァトゥルー 6 攻撃にアクセントをつけるという意味では充分に働いている。引いた相手にはもっとガンガンにミドルを打って欲しかった。
MF マードッカ 5.5 攻撃の繋ぎ役に徹したが、結果的には何も残せていない。過去数戦に比べれば明らかに低調。
MF ニコルズ 6 時折光るものを見せたが、今回はこれまでの活躍に比べれば見劣りがした。それでもこのチームの攻撃には欠かせない存在であることに変わりは無い。
MFブロイッシュ 6 二点目のフリーキックはお見事。ただ、引いた相手をパスで崩そうとし過ぎた結果、勝ち越し点を生み出せなかった。
FW エンリケ 6 対面で同じブラジル人のファビオと張り合って、珍しくDF面でも目立った。一点目のpkもやり直しを冷静に決めるなど、最低限の仕事はした。
FW バリシャ 5 一点目で抜け出し倒されたのがハイライト。残り時間は最前線にありながらほとんど攻撃に有効な貢献を出来ずじまい。
交代選手
MF/FW 6 中島ファラン 投入直後から積極的に仕掛け、ミドルも試みたが、切り札として投入された以上は結果が欲しかった。
MF  5.5 ブラッテン  引いた相手に有効な仕掛けが出来ずに試合終了を迎えた。終了直前の不要なカードもマイナス材料。

アンジ・ポスタコグルー監督 6
スタメンの段階でアドナンを起用していれば、失点のいずれかは防げていたかもしれないと言うのは結果論だが、対策は講じられたはず。交代も予定通りの交代であろうし、特筆すべきものはない。次節からニコルズが抜ける攻撃陣をどう編成してくるかに注目したい。  


Posted by Taka Uematsu at 19:47Comments(0)試合短評

2011年11月01日

第4節 対 アデレード・ユナイテッド戦

終わってみれば7-1。
やりたい放題の圧勝でブリスベン・ロアが、無敗記録阻止の最右翼とも言われていたアデレード・ユナイテッドを叩きのめした、しかも完膚なきまでに。

試合前、プレスルームで配られたロアのスターティング・イレブンを見て、試合前日のトレーニングで目撃したことを思い出した。その日のトレーニングでは、中島ファランがモハメド・アドナンやコフィ・ダニングなどベンチスタート濃厚のメンバーと共に別メニューを消化していた。それを見て「スタメン外れるかも」との予感があったのだが、その事実関係を本人に直撃して聞くことは試合前日というタイミングもあり、はばかられた。
そういう経緯があったので、中島ファランがベンチスタートになったのは予想の範囲内ではあったが、正直残念な思いのほうが強かった。

ロアは、その中島ファランが外れた左サイドにトマス・ブロイッシュを上げ、マッシモ・マドロッカを攻撃的MFで先発させた以外はいつもの顔ぶれ。


この日のロアのスタメン。残念ながら中島ファランはスタメンを外れた。(Courtsey of Brisbane Roar FC)

アデレードには、元ロアのエースFWセルジオ・ヴァン ダイク、そして父ラドがロアのアシスタント・コーチを務め、自身もかつてロアでプレーしたダリオ・ビドシッチ、去年までロアでプレーしていたミラン・スザクなど馴染みのある顔ぶれが並ぶ。そういう事情がゆえに、試合前まではブリスベン阻止の最右翼となりうるのはこのチームだと思っていたが、その予想は大きく外れることになった。

試合は予想外の展開で始まった。開始わずか5分、見方によってはオフサイドに見える微妙なタイミングで飛び出したビドシッチがボールを受け、DFを交わしながら振りぬかれた右足からのボールはロアGKマイケル・テオクリトスの指先をかすめるようにゴールに突き刺さり、アデレード先制。その後15分くらいは、試合後の会見でアデレードのクーレン監督が自ら語った「二点目を取れる可能性のあったアデレードの時間」だったのだが、アデレードは二点目を決められない。

そこをしのいだロアに、前半21分大きなチャンスが訪れる。中盤のエリック・パァトロウのパスで抜け出したミッチ・ニコルズが、アデレードのDFジョン・マケインにペナルティ・エリア内で倒されてPK。そのPKをエンリケが落ち着いて蹴りこみ同点、試合は振り出しに戻る。

ここからは、もう活字で追わずに簡単に表現せねば文字数がとんでもなくなりそうならないくらいに立て続けのロアの攻勢、それこそ“お祭り”状態だった。
前半23分 ブロィッシュ→ニコルズ→ステファヌートと繋がったボールが左サイドから上がったところをバサート・バリシャがどんぴしゃで叩き込み、一点目のゴール。

前半26分 左サイドに抜けたニコルズが前線のバリシャにパスを通し、GKとDFに迫られながらもバリシャ、この日二点目のゴールを流し込む。

前半29分 左サイドを駆け上がったブロイッシュのクロスをバリシャが左足で合わせ、この日3点目でハットトリック。

わずか6分でのハットトリックは、Aリーグ史上最速記録。試合後もバリシャは「プロでは初経験のハット・トリックで非常に嬉しい」と喜びを語った。


この試合4得点の大活躍で表情もほころぶ、試合後のバリシャ。(Courtsey of Brisbane Roar FC)

それでも止まらないロア、前半36分、ゴール前抜け出したエンリケがカッシオにPKエリア内で倒される。自ら得たPKをエンリケが冷静に決め、5-1。前半終了まで容赦なく攻め続けるロアに追加点は無く、前半を5-1のまま折り返した。

ロアは、後半頭からマシュー・ジャーマンに替えて、モハメド・アドナンを投入。ここ数試合、ハイボールの処理やゴール前のパス回しなどで安定感を欠いていたジャーマンと違って、アドナンはハイボールの競い合いにほぼ勝利することでゴール前の制空権を握り、ロアの最終ラインに安定感をもたらした。

後半12分には、満を持して中島ファラン一生がエンリケに替わって出場、そのまま右ウィングに入った。直後から中島ファランは積極的にボールに絡み、シュートを放つなど動きにもキレがあり、短い時間でも結果を出そうという気持ちがプレーに表れていた。

そして迎えた後半24分、中盤真ん中パァトロウからボールを受けた中島ファランが、ためらわずに前線のバリシャにスルーパスを通す。バリシャはDFを背負いながらもこの試合4点目のゴールを押し込む。これでお役御免のバリシャは、直後にダニングと交代。ダニングが右サイドに入り、中島ファランが3トップの真ん中に入る。

この時点でのスコアは6-1。勝敗が決してアデレードの選手はすっかり意気消沈していたが、ロアは攻め手を緩めない。後半35分、右サイドを駆け上がったダニングが切れ込んできたニコルズにパス、GKとDFを引き付けたニコルズが流したボールを走りこんだ中島ファランが落ち着いて決め、7-1。中島ファランは
嬉しいAリーグ初ゴールとなった。


爆発した喜びをスタンドのサポーターと分かち合う中島ファラン一生。(Courtsey of Brisbane Roar FC)


終わってみれば7-1。チーム結成以来最多得点を叩き込んだロアがアデレードに圧勝した。これで、チームは今季無傷の4連勝、昨季からの無敗記録を32に伸ばした。

前節はGCに3-0も快勝も内容に満足していなかったポスタコグルー監督だが、さすがにこの試合後の会見では上機嫌。バリシャ、中島ファランといった新戦力が結果を出しての圧勝に口も滑らかだった。

「Stop Roar」の第4の刺客が無残にも返り討ちにあった。
次は経験豊富なハリー・キューエル率いるメルボルン・ビクトリーが、彼らのホームでロアに挑んでくる。今季の両チームの出来の違いは歴然だが、Aリーグ最高の雰囲気を醸し出すビクトリー・サポーターの後押しでビクトリーも必死にぶつかってくるであろうし、好試合は必至だ。


選手短評

GKテオクリトス 出会い頭の失点に落ち度は無い。少ないプレー機会も冷静に落ち着いて処理。 6

DFスミス 前節よりは安定感の感じられるプレー。後半からのアドナンとのコンビもまずまずでマイナス材料はほとんど無い。 6

DFジャーマン 失点シーンではあっさり間を抜かれるなど、この試合も安定感に欠いた。ポジショニングの悪さも目立ち、早急な手当てが必要。 5

DFステファヌート 前節とは打って変わって積極的な攻撃参加で自らのアシストも含め、得点に絡んだ。守備でも目立ったミスは無く合格点。 6.5

DFフランジッチ こちらも前節よりは良いプレー。攻撃参加も多く見られたが、ほとんど得点シーンには絡めなかった。 5.5

MFパァトロウ 前半は攻撃参加の両SBのフォローで最終ラインに近いところでのプレーが多かったが、それでも一点目のアシスト。他の攻撃陣が良すぎたのもあって、さほど目立たない試合だった。 6

MFブロイッシュ 攻撃の司令塔として、1アシストでは物足りなかったかもしれないが、ほとんどの得点に絡むのはさすがの一言。 6.5

MFニコルズ  本当に周りがよく見えている。自らも仕掛けられて周りも生かせる。それを簡単にやってのけて2アシスト。 試合ごとに成長を見せる、末恐ろしいヤング・タレントだ。 7.5

MFマドロッカ  結果的に得点には絡まなかったが、中盤の潤滑油としてピッチを駆け回る献身的なプレーには頭が下がる。 6

FW/MF エンリケ  PKを二回冷静に決めた。自らも積極的に仕掛け、ディフェンスにも手を抜かない。去年までのエンリケとは違う。 7

FW バリシャ もはや誰にも止められないか。DFを背負いながらもゴールに流しいれる技術は本物。前線からのチェィシングも怠らない。文句なしのMVP。 8

交代出場

DFアドナン 前節より長いプレー時間を積極的な守備で無失点で乗り切った。彼が入って守備の安定感が向上した。 6.5

FW/MF 中島ファラン 交代出場でも周りに取り残されずに1ゴール1アシスト。結果で先発復帰を大いにアピールした 7

FW ダニング 積極的な駆け上がりで7点目を呼び込んだ。豊富な運動量でスーパーサブとしての期待に応えた。 6.5

アンジ・ポスタコグルー監督 なかなか悪いところを見つけることが難しい展開ではあったが、より長いプレー時間とディフェンスの安定の二つを同時をメンテナンスする
アドナンの後半頭からの投入や、攻撃の手を緩めずに結果を出させて自信を取り戻させる中島ファランの起用など、交代も的を得ていた。 7
  


Posted by Taka Uematsu at 16:04Comments(2)試合短評

2011年10月25日

フル代表/U23代表候補合宿

ブリスベン・ロアより、10月24日、25日にシドニーで行われた豪州A代表・U-23代表合同の国内組トレーニング合宿に以下の6名の選手が召集されました。

アルファベット順
MF ルーク・ブラッテン 21歳
DF イヴァン・フランジッチ 24歳
MF ミッチ・ニコルズ 22歳
MF エリック・パァトロウ 25歳
DF マット・スミス 29歳
GK マイケル・テオクリトス 30歳


オリルーズの攻撃の柱として期待されるミッチ・ニコルズ(写真中・Courtesy of Brisbane Roar FC)

金曜の試合後のミックス・ゾーンで可能な限り、参加した選手の声を拾ってきたいと思います。  続きを読む


Posted by Taka Uematsu at 23:45Comments(0)一般

2011年10月24日

第3節 ゴールド・コースト・ユナイテッド戦

今週からロアのホームゲームの試合短評をお届けします。


Aリーグ 第3節 
ブリスベン・ロア 対 ゴールド・コースト・ユナイテッド @サンコープ・スタジアム

M1ダービーと必死にプロモーションしていた割には、少々寂しい1万3千人を少し超えたくらいの観客数。ブリスベンの通常の平均観客数とほぼ変わらないということは、残念ながらゴールド・コースト・ユナイテッド(以下・GCU)のサポーターが80キロ弱の移動を渋ってブリスベンに遠征して来なかったと考えられる。元々、Aリーグ随一の低い観客動員で知られるGCUだけに多くを期待すべきではないということだろう。

閑話休題、話題を試合そのものに移そう。ロアのスターティング・イレブンは、怪我で出遅れていたエンリケが今季初先発、ジェームズ・マイヤーに代わって右ウィングに入った。それ以外は開幕以来変わらぬ顔ぶれだ。

試合開始直後、ロアの選手全体の動きがどこか鈍い。いつもだと繋がりそうなパスがカットされたりというような小さなミスが幾つか見られたが、それでも先制したのはロア。

前半13分にペナルティエリアの左の好位置からのトマス・ブロイシュのFKを頭で合わせ先制点を叩き込んだのは、ボランチのエリック・パァトロウ。この日の彼は試合を通じて非常に動きがよかった。後半途中でキャプテンのスミスが退いてからは、キャプテン・マークも巻いて貫禄十分。今後のロアの顔(もちろん、海外クラブに買われていかなければだが・・・)が着実に育ってきているのは嬉しいことだ。

MVP級の活躍で攻守ともに身体を張ったエリック・パァトロウ(写真左)Courtesy of Brisbane Roar FC

前半の攻撃陣では、初先発のエンリケは大いに張り切ってはいたが周囲とのコンビが合わずなかなか良い形に持ち込まず少々空回り。トマス・ブロイッシュも時に顔を出す持ちすぎの悪癖が出て、シンプルにサイドにはたけば良いところを持ちすぎて彼からの展開を期待して走りこむ中島ファランがボールを要求するジェスチャを見せるシーンが何度か見られた。

先制を許したGCUも司令塔のジェームス・ブラウンを中心にロア・ゴールを伺うがゴールは遠く、1-0のまま折り返す。

後半は、両チームとも前半から交代なく始まったが、後半13分が過ぎたところで、ロアのポスタコグロウ監督が動く。中盤の活性化を意図して両ウィング・トップの中島ファランとエンリケに変えて、コフィ・ダニング、マッシモ・マドロッカを投入、ダニングが右サイド、左サイドにはブロイッシュが回る布陣となる。それまで中盤の真ん中でやや持ちすていたきらいのあったブロイッシュがサイドに回り、変わりに入ったマドロッカがシンプルにボールを捌くようになったことでバイタルゾーンでのボールの回りが格段に良くなった。

実際、交代直後に中央でボールを受けたマドロッカが前線のバサート・バリシャにノールックでスルーパスを通し、そのパスをバリシャがキーパーをかわし冷静に蹴りこみ、2-0。

さらにロアの攻勢は続き、後半33分にはバリシャのパスから抜け出したミッチ・ニコルズがゴール右に蹴りこんで駄目を押した。

終わってみれば3-0の勝利ではあるが、正直、何か消化不良感の残る試合運びだった。今晩の内容でこのスコア差が付くのは、チームの勢いとその勢いを生み出す地力の差と言うことなのだろう。

ロアの今後の不安材料も透けて見えてきた。
結果的に開幕戦から3試合無失点で乗り切っているもののどこか安定感に欠けるマット・スミスとマシュー・ジャーマンのCBコンビ。後半の残り時間の少ないところで前節に引き続き交代出場し、試運転を済ませたモハメド・アドナンが積極的なプレーで好印象を残しただけによりその不安定さが際立った。

3試合で6得点の攻撃陣に比べて、3試合無失点と結果は出ているものの守備陣の全体的なパフォーマンスに少し不満が残るのも事実だ。そのあたりが落ち着いてきたときにブリスベンの快進撃はより確かなものになっていくのだろう。

選手短評 

GK テオクリトス 5.5
前半の決定的なシュートを防いだときの天使の顔、目を覆いたくなるようなフィード・ミスの悪魔の顔。
どうも安定しないが、3戦連続完封の結果は正当に評価すべきだろう。

DF スミス 5.5
ジャーマンやGKテオクリトスの連携が乱れがち。1対1の局面の対応も後手で本調子には程遠かったか。

DF ジャーマン 5.5
高さを生かした守備が効果的な反面、裏を取られるシーンも数度あり安定しない。スミスとの連携アップは急務。

DF フランジッチ 5.5
前節が良すぎたのか、この試合はほとんど攻撃に絡めず仕舞い。クロスの質を上げなければ厳しい。 

DF ステファヌート 5.5
プレーが消極的で攻撃にほとんど絡めなかったのはフランジッチ同様。ミスは少ないのだが・・・。 

MF パァトロウ 7
先制のゴール、終了間際の惜しくもポストに嫌われたミドルと攻撃面で大いに目立ったが、
守備でも不安定なCBを幾つかの局面で大いに助けた。本コラム認定のマン・オブ・ザ・マッチ。 

MF ニコルズ 6.5
相変わらずにおいしいところを持っていく。攻撃陣いずれとの連携も良好でこの試合も1ゴール。

MF 中島ファラン一生 6
展開に恵まれなかった。前節までよりもサイドに張って待つ形が多かったが、肝心のボールが出てこず
非常にフラストレーションが溜まった。

MF ブロイッシュ 6
先制のFKでのアシストはお見事。中盤でいつにも増して持ちすぎていた。シンプルにはたくときははたくを意識すれば、もう少し周りを生かせるだろう。

MF エンリケ 5.5
初先発でやや気持ちがはやったか。効果的なチャンスを作り出せないまま後半8分に交代。


1ゴール1アシストと大活躍のバサート・バリシャ(Courtesy of Brisbane Roar FC)

FW バリシャ 7
好調を維持で今季2得点目。さらにはアシストと十分に仕事はした。ゴールに向かう姿勢やプレーのひた向きさは好感度大。

交代選手
MF マドロッカ 6.5 交代直後のスルーパスのアシストはお見事。停滞気味だった中盤を活性化させ流れを変えた働きは大。

FW ダニング 6 持ち前のスピードを生かして右サイドを駆け上がり効果的に攻撃に絡んだ。怖いもの知らずの積極性がチームに勢いを与えた。

DF アドナン 6 前節に引き続きの交代出場。積極的な守備で存在感を見せ及第点。もう少し長い時間のプレーを見てみたい。

アンジ・ポスタコグルー監督 6
結果的に交代カードがはまったが、結果の割りには内容に満足していないのは会見での言葉でも明らかだった。とはいえ、アドナンの試運転も含め交代カードを有効に使っての3-0での完勝は大いに評価に値する。


試合後のプレス・カンファレンスで冴えない表情で記者の質問に答えるポスタコグロウ監督(写真左・筆者撮影)  


Posted by Taka Uematsu at 20:12Comments(0)試合短評

2011年10月20日

M1ダービー

今週末のAリーグ第3節は、マーケティングの一環で「ライバリー(rivalry)」をテーマに対戦が組まれており、メルボルンの2チームが激突する“メルボルン・ダービー”、ニューカッスルとセントラル・コーストの“F3ダービー”など興味深い対戦が目白押しだ。

我らがブリスベン・ロアは、同じクィーンズランド州南東部に位置するライバル、ゴールド・コースト・ユナイテッド(以下GC)をホームのサンコープ・スタジアムに迎え撃つ。

この両チームの対戦は、両都市を結ぶ高速道路の愛称にちなみ“M1ダービー”と呼ばれるダービー・マッチ*で、いつも白熱した戦いになる。通算対戦成績は、GCがAリーグに参戦してからの過去2シーズンでGCが3勝1敗2分と優勢だが、直近の試合である昨年末の対戦ではロアがホームで4-0で快勝しており、ロアに苦手意識は無い。
(*筆者注:同都市/同地域のクラブ同士、または歴史的因縁があるなどで特にライバル関係の強いチーム間の対戦をこう総称する)

前節のシドニーFCとのアウェーの対戦で快勝、昨季からの連続無敗記録を30に伸ばしたロア。このM1ダービーでも、彼我の力の差を見せ付けて連続無敗記録をさらに一つ伸ばしたいところだ。一方、開幕後2戦連続引き分けのGCは、対戦成績で上回るロア相手の金星で今季初勝利を飾り今後の弾みとしたい。

開幕戦はミッチ・ニコルズ、前節は新外国人のバサート・バリシャとエースのトマス・ブロイッシュがゴールを決めてニ連勝のロア。今週あたり、本ブログ一押しの中島ファラン一生の豪州初ゴールが大いに期待できそうだ。

今晩、特に何も予定の無いと言う人は、豪州サッカー史上最強との呼び声高いブリスベン・ロアのサッカーを生で体感しにサンコープ・スタジアムに足を運んでみてはいかがだろう。
損はさせない、そのことだけは自信をもって言える。
開幕戦のブリスベン・ロアのスターティング・イレブン。(Courtesy of Brisbane Roar FC)  


Posted by Taka Uematsu at 22:29Comments(0)試合展望